解説 |
関東地方以南で越冬し,春から夏には世代を重ねながら北へと移動する。晩夏~初秋に個体数が最も多くなり,河原やグラウンドのような広い場所では,大群が同一方向へ向かうのが見られることもある。秋には南下移動も確認されている。幼虫は古くからイネの害虫として知られ,“イネのツトムシ”と呼ばれる。食草の葉を数枚つづり合わせて巣を作って蛹化するが,普通のセセリチョウの蛹とは異なり帯糸がない。セセリチョウの英名はskipper,飛び方からついた名だ。他のセセリチョウと同様に様々な花を好み,また湿った地面や鳥糞などから吸汁するのを見かけることも多い。一般にチョウの雄は雌よりも大きい複眼を持っていて,セセリチョウでもそのような種は多い。科学園記録種。 |
分布 | 本州,四国,九州,南西諸島 |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | イネ・ススキなどのイネ科 |
成虫の出現時期 | 5-11月 |
越冬態 | 幼虫 |