解説 |
花も好きだが,湿った路上で多くの個体が吸水しているのに出会うことがしばしばある。獣糞などから吸汁する性質もかなり強い。そのような性質のあるチョウが,コンクリート製の橋や堰堤,擁壁などに集まって口吻を伸ばしているのをみることもあり,観察や採集の良いポイントとなる。初夏に現れる第1化と真夏の第2化とは,斑紋にはあまり差がないが,縁毛の色どりが異なっている場合が多い。森林伐採跡のササ原などで群れていることもある。サハリンにも分布するが,大陸では見つかっておらず,日本特産種に近い分布型を持つ。老熟した幼虫は,ササの葉で作った巣を地上に切り落とし,その中で蛹になる。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 2化 |
食草等 | ササ類 |
成虫の出現時期 | 5-6月,7-8月 |
越冬態 | 幼虫 |