解説 |
他のセセリと同様に花をよく訪れるが,なぜか地面に落ちた煙草の吸殻,紙屑,空き缶などの“ゴミ”によく止まる。蛹で越冬するのは近縁の種では珍しい。もともとあまり多産する種ではないが,この種も近年各地で減少していることが指摘されている。幼虫の頭部にある顔のような模様が特徴的だが,それは一匹一匹違っていて面白い。河川の堤防や採草地などの草原が主なすみかだが,意外にも住宅地の空き地や工事現場などに多産することもある。株立ちになったススキが沢山ある大草原よりも,地面が露出してほとんど裸地になっている場所に貧弱なススキがまばらに生えたような環境の方が好みのようだ。 |
分布 | 本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 2-3化 |
食草等 | ススキ・ヨシなどのイネ科 |
成虫の出現時期 | 4-5月,8月 |
越冬態 | 蛹 |