解説 |
幼虫は植物を食べずに,ササコナフキツノアブラムシなどのアブラムシを捕らえて食べる。日本産のチョウの幼虫では,唯一の純粋な肉食性(捕食性)。若齢幼虫は,アブラムシの群中に糸を吐いて作ったテント状の覆いにすむ。大きくなった幼虫もアブラムシが分泌したろう状の物質をまとい,見つけにくいが,これは幼虫が自らこすりつけるらしい。平地から亜高山帯まで分布し,風通しの悪いササやぶなどに群れていることもあるが,一般に発生地は局地的。ササ群落が部分的に枯れているような場所を見つけたら,注意して探してみよう。成虫はアブラムシの甘露や鳥のフンなどで吸汁することもあるが,花を訪れることはめったにない。通常は発生地のササやぶに固執し,そこから遠く離れるようなことはない。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | アブラムシ |
成虫の出現時期 | 5-10月 |
越冬態 | 幼虫 |