ハヤシミドリシジミ
Favonius ultramarinus (Fixsen)
キャッチフレーズ
解説
カシワの葉は,秋に枯れても,翌春に新葉が出るころまで落ちずに枝に残る。前の世代が次の世代の安泰を見とどけてから去るということから,家が繁栄するという連想で,農家の庭にはよく植えられている。しかしその反面,かしぐ(=傾ぐ)葉という連想から,家が傾くとして,地方によっては嫌われて伐採されてしまう場合もある。カシワは火にも強いため,定期的に火入れが行われてきた採草地や牧場などに生えていることも多い。ハヤシミドリシジミは,関東・中部地方ではそういった人間の文化・慣習の影響を強く受けて生きてきたチョウだ。夕刻近くに活動し,ウラジロミドリシジミと混生することもあるが,本種の方がやや大型で飛び方もダイナミックな感じがする。雄同士がもつれ合いながら,足元近くまで降りてくるようなこともある。
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カシワと運命をともに
分布 北海道,本州,九州
年間の発生回数 夏1化
食草等 カシワ
成虫の出現時期 6-7月
越冬態
成虫
成虫 成虫
成虫 成虫
食樹:カシワ 生息地