キマダラルリツバメ
Spindasis takanonis (Matsumura)
キャッチフレーズ
解説
東北地方から中国地方まで,きわめて局地的に分布する。幼虫は孵化直後からアリ(ハリブトシリアゲアリ)の巣中で生活し,アリから餌を与えられて育つ。幼虫期の一部をアリの巣中で送るシジミチョウは他にもいるが,このように完全にアリに依存している種は,日本のチョウでは本種だけ。成虫は各種の花を訪れ,雄は午後遅い時刻に梢などで占有行動をとる。現在では国内に産するものはすべて同じ亜種とされるが,翅裏面の斑紋は産地によって少しずつ異なる。関東地方や中部地方では,絶滅した産地も多い。でも,アリがすむ枯れた部分のあるサクラの古木が並んでいる場所を見つけたら,注意して探してみよう。尻尾を4本も持つ珍種のポイントかもしれない。
尻尾が4本!
分布 本州
年間の発生回数 夏1化
食草等 アリがくれるもの
成虫の出現時期 6-7月
越冬態 幼虫
レッドリスト 準絶滅危惧(NT)
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成虫
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宿主:ハリブトシリアゲアリ 生息地