解説 |
クロミドリシジミはクヌギの大木がないとすめない。かつては深山のチョウだと考えられたこともあったが,北関東では丘陵地にも多い。関東では近年平地の近くでも多くの産地が発見されるようになってきたが,それは調査がゆきとどくようになったばかりではなく,薪炭林として定期的に伐採されていたクヌギ林が,管理放棄されて大木化していることとも関係しているかもしれない。雑木林を伐採して若返らせることで繁栄するウラナミアカシジミのような種もあれば,大木が必要なクロミドリシジミのような種もある。画一的な管理では,多様性を保つことはできない。近縁のミドリシジミ類では,雄の翅表が緑色だが,本種は銅色の光沢を持つ褐色であることが特徴。 |
分布 | 本州,九州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | クヌギ・アベマキ |
成虫の出現時期 | 6-8月 |
越冬態 | 卵 |