メスアカミドリシジミ
Chrysozephyrus smaragdinus (Bremer)
落葉樹林の宝石
解説
幼虫の食樹がブナ科である種が多いゼフィルスの中では,サクラを食べる変わり者。雄は午前10時ごろから夕方まで,谷間に突き出した枝の先端などを占有して,侵入者を激しく追う。アイノミドリシジミと混生することも多いが,本種の方が,里に近いやや人間くさい環境を好む傾向があるようだ。山腹を走る林道の橋の上で待っていると,渓流に沿って次々と成虫が吹きあげられてくることもある。雌の前翅表には橙色の大きな紋があり,これが和名“メスアカ”の由来。アイノミドリシジミなどと同様に,雄の翅表の輝きはきわめて強い。
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キャッチフレーズ
分布 北海道,本州,四国,九州
年間の発生回数 夏1化
食草等 ヤマザクラ・イヌザクラなどのサクラ類
成虫の出現時期 6-8月
越冬態
成虫
成虫 成虫
成虫
幼虫
幼虫 幼虫
幼虫食痕 食樹:イヌザクラ
食樹:ヤマザクラ 生息地