
| 解説 |
| ヒメジョオンやオカトラノオなどの花で吸蜜し,あまり高い場所を飛ぶことはない。食樹のクロウメモドキはやや湿った場所に生える植物で,そのような環境は,特に平地では他の土地に転換されたり,埋め立てられて住宅地になったりして失われやすい。高度成長期には,開発の犠牲になった湿地の生き物は多い。ミヤマカラスシジミは,今はまだ特に全国的に減少が著しいという認識はされていないが,地方個体群の衰亡は既に各地で始まっている。日本の固有種を窮地に追いこまないうちに,残された湿地林などの環境を大切にしたいものだ。 |

| 分布 | 北海道(南部),本州,四国,九州 |
| 年間の発生回数 | 夏1化 |
| 食草等 | クロウメモドキ・クロツバラ |
| 成虫の出現時期 | 7-8月 |
| 越冬態 | 卵 |