解説 |
ゼフィルスでは最も遅い時期に成虫が出現する。幼虫はクヌギなどの葉とともに,アブラムシ類などを捕食する半肉食性。一般にはカシワやクヌギなどの疎林にすむが,特殊な生態のためか発生地が局地的で,各地で減少が著しい。幼虫は,クサアリ亜属のアリと偏利共生関係にある。アリから餌をもらうわけでもなく,また蜜を出してアリに与えるわけでもない。アリは化学的にだまされて,幼虫の防衛をさせられているらしい。だましのメカニズムについては現在研究が進められている。ムモンアカシジミの橙色は,真夏の高原の濃い緑の葉によく映える。 |
分布 | 北海道,本州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | クヌギなどの葉とアブラムシやカイガラムシ類 |
成虫の出現時期 | 7-9月 |
越冬態 | 卵 |