オオゴマシジミ
キャッチフレーズ
渓畔林のラージ・ブルー
解説
ゴマシジミと同様に,幼虫は途中からアリの巣中に入り,アリの幼虫を食べるようになる。ゴマシジミが一般に日当たりの良い草原にすむのに対して,本種は湿った環境に多く,雪崩が常に起こっているような急斜面のクロバナヒキオコシ群落や,渓畔林の林床のカメバヒキオコシ群落に見られる。沢を含む森林の伐採跡地に群れていることもある。“Large Blue”はゴマシジミやオオゴマシジミなどの,大型の青いシジミチョウの総称。何度も足を滑らせながら,汗と泥にまみれてようやくたどり着いたポイント。振り返った先には,吸いこまれそうな青色が拡がっていた。オオゴマシジミには,その翅と同じ色をした,夏の盛りの北アルプスの底が見えない青空がよく似合う。
Maculinea arionides (Staudinger)
成虫
成虫 成虫
成虫 成虫
食草:
カメバヒキオコシ
食草:
クロバナヒキオコシ

生息地
分布 北海道,本州(中部地方以北)
年間の発生回数 夏1化
食草等 カメバヒキオコシ・クロバナヒキオコシ,途中からシワクシケアリの幼虫
成虫の出現時期 7-8月
越冬態 幼虫
レッドリスト 準絶滅危惧(NT)
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