分布 | 北海道,本州,四国,九州(屋久島・種子島を含む) |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | フジなどのマメ科のほかタデ科・ブナ科など10科以上 |
成虫の出現時期 | 3-10月 |
越冬態 | 蛹 |
解説 |
幼虫はフジ以外にも多くの草木の花や蕾を食べ,山地から平地まで広く分布している。生息環境も幅広く,原生林にも,公園の木立にも現れるつわものである。見慣れた普通種だが,表の瑠璃色と裏の白色とのコントラストが美しい。山道の水たまりで吸水している集団を見かけることもある。よく似たスギタニルリシジミよりも裏面の色が白っぽい。学名の Celastrina はギリシア語のヒイラギに由来する。この属の模式種であるルリシジミは,ヨーロッパではセイヨウヒイラギ(モチノキ科)を食樹として好むらしく,本種の英名も holly blue という。Holly は,クリスマスケーキの飾りとしておなじみの葉。ちなみに,日本で節分に鰯の頭に刺すなどして魔よけに使われるヒイラギ(柊)はモクセイ科で,葉は対生する。科学園記録種。 |