解説 |
近年激減している草原性の種。減少の原因は,河原や海岸の草地の開発である場合が多い。草地の中でも特に草丈が短い,ほとんど裸地に近いような場所を好む。何もない砂浜の上を飛んでいることもある。一見ヤマトシジミに似るが,斑紋だけでなく,翅型・大きさ・飛び方にも違いがあるため,慣れれば飛んでいても区別できる。多摩川や荒川の河川敷にも生息していたが,都内では1960年代に絶滅したと思われる。関東周辺では栃木県,千葉県,山梨県などにはまだ生息地が残されている。従来は亜種の関係だと考えられていたが,南西諸島に分布するものは,最近別種“ヒメシルビアシジミ”として扱われるようになった。 |
分布 | 本州(関東以南,四国,九州(種子島を含む) |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | ミヤコグサ・シロツメクサなどのマメ科 |
成虫の出現時期 | 5-10月 |
越冬態 | 幼虫 |
レッドリスト | 絶滅危惧IB類(EN) |