解説 |
昼間は枝葉をさんざん叩いてまわらないとなかなか飛び出さないが,夕時ともなると樹上を活発に飛びまわる。葉の上に止まっても長時間とどまっていることはなく,すぐにまた飛び立ってしまうので,シャッターをきるのも採集するのも結構苦労させられる。でも早朝に食樹を叩くと,下草などに弱々しく舞い降りてきて,意外と簡単に採集できることもある。名のごとく裏面の色は,近縁種の中では最も白い。ハヤシミドリシジミと同様に,関東地方では食樹がカシワに限られるため,正確な生息地を知らないと出会うことは難しい。しかし産地では,通常個体数は少ない種ではない。関東・中部地方のカシワ林では,同じ時期に同じ場所で7~8種のゼフィルスが見られることもある。カシワの疎林を見つけたら,迷わず叩いてみよう。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | カシワ・ナラガシワ |
成虫の出現時期 | 7-8月 |
越冬態 | 卵 |