

| 解説 |
| 食樹のトネリコの仲間は,材が丈夫なことから野球のバットに用いられ,また戦前には木製飛行機の機体の材料としても使われた。このため,北海道などでは植林されたこともある。地方によっては水田の畔に植えられ,枝に刈りとった稲を干す習慣がある。ウラキンシジミの翅表は薄い黒色で地味だが,木漏れ日の当たった裏面は“裏金”の名にふさわしい輝きを放つ。クリなどの花を訪れることもあるが,成虫は発生地を遠く離れるようなことはない。シジミチョウ科は,他の科に比べて卵で越冬する種の割合が高く,ゼフィルス全種を含む日本産のおよそ半数が卵越冬。日本固有種。 |
| 分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
| 年間の発生回数 | 夏1化 |
| 食草等 | マルバアオダモ・トネリコなどのモクセイ科 |
| 成虫の出現時期 | 6-7月 |
| 越冬態 | 卵 |