ウラミスジシジミ(ダイセンシジミ)
解説
食樹はありふれたコナラだが,生息地は限られる。signatus 型と呼ばれる裏面の白線が不規則に乱れる型と,quercivorus 型と呼ばれる白線が乱れない型とがあり,北日本では前者が多く現れるが,関東や中部ではほとんどが後者。深い森よりも,牧場,採草地,農耕地の周辺などの疎林的な環境を好む。関東付近では,成虫が多く見られる種ではない。ゼフィルスの多くは高い梢にすんでいるため,採集には長い柄の捕虫網が必需品だ。時には10mを超える長さの竿を操る猛者もいる。アカシジミのような裏面とムラサキシジミのような表面をあわせ持ったウラミスジシジミの姿には,他のゼフィルスとは趣を異にした魅力があり,出会った時には捕虫網を持つ手に思わず緊張が走る。
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Wagimo signatus (Butler)
キャッチフレーズ
北日本では白線が乱れる型も
分布 北海道,本州,四国,九州
年間の発生回数 夏1化
食草等 コナラ・クヌギなどのブナ科コナラ属
成虫の出現時期 6-7月
越冬態
成虫
長竿でのゼフィルス採集 食樹:コナラ

生息地