ウスイロオナガシジミ
Antigius butleri (Fenton)
キャッチフレーズ
里やまから撤退?
分布 北海道,本州,九州
年間の発生回数 夏1化
食草等 カシワ・ミズナラなどのブナ科コナラ属
成虫の出現時期 6-7月
越冬態
レッドリスト 九州亜種(鹿児島県栗野岳亜種)/絶滅危惧IA類(CR)
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解説
ミズナラなども食樹となるが,標高が低い場所では主にカシワに依存しているようだ。関東地方の一部では,もともと自生していたカシワに保護育成を加えて人工林に仕立てた場所がある。薪や炭,染料用樹皮,あるいは葉を生産するための換金作物として,農家の生活を支えてきた。高度成長期以降,その役目を失ったカシワ林はクヌギ・コナラ林と同様に,手入れの放棄と伐採が進んでいる。ウスイロオナガシジミは一般に個体数が多い種ではないが,里やまでも見かけることができたこのチョウの生息地も奥山へと後退しつつある。ミズイロオナガシジミとやや似て混生することも多いが,裏面の色や斑紋の形が異なるため,見分けるのは難しくない。
成虫
成虫 成虫
食樹:カシワ 食樹:ミズナラ

生息地