解説 |
全国的に最近の衰亡の度合いが最も大きい種の一つ。かつては農村部だけでなく都市の公園などにも多かったが,最近では都市からはほとんど姿を消しつつある。食草のカワラケツメイは撹乱された場所が好きなパイオニア植物だが,都市の中にそのような場所が少なくなり,食草が生えにくくなったためかもしれない。東海地方の一部では,帰化植物のアレチケツメイを食草にして増えている場所もあるらしい。秋型の翅の裏面には褐色の条線が目立つが,夏型はほとんど無紋。台風などによって,ときおり氾濫するような大きな河川沿いには,まだ多くの個体が見られる場所もある。科学園では古い記録があるが,現存しないと考えられる。 |
分布 | 本州,四国,九州(屋久島・種子島を含む) |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | カワラケツメイ |
成虫の出現時期 | 6-11月・越冬後の春 |
越冬態 | 成虫 |
レッドリスト | 絶滅危惧IB類(EN) |