解説 |
アカタテハやキタテハなど成虫で越冬する種は,真冬でも気温が高い日には飛ぶことがある。関東では最高気温がだいたい15℃くらいになると,越冬タテハ類が飛び出すことがある。しかし同じ成虫越冬のタテハでも,ルリタテハなどは,春が近づかないと姿を見せることはまずない。アカタテハの英名は,Red admiral =海軍の大将。花も好きだが樹液にもやってくる。ルリタテハと同様に,日本の全都道府県に土着していて都市周辺にもいる普通種だが,個体数が多い種ではないようだ。主要な食草のカラムシは,古代から利用されてきた繊維植物。幼虫はそれを知ってか知らずか,その葉をつづって自分の巣を作る。大将も,幼い時代には粗末な服をまとって育つ。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州,南西諸島 |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | カラムシなど |
成虫の出現時期 | 6-11月・越冬後3-4月 |
越冬態 | 成虫 |