| 解説 |
| 本州では普通,標高1000m以上の山地に多い。樹液によく集まり,崖から水が浸み出したような場所で吸水している姿も見かける。一般に個体数が多い種ではないが,中部地方ではひところよりも見かける機会が増加したように思われる。盛夏の山地では,キベリタテハのシックないでたちや,クジャクチョウの妖艶な装いに目を奪われがちだが,赤茶と黒の地味な模様の中に白点のアクセントを配した本種も端正な美しさである。日本産亜種名はsamurai。しかし,エルタテハから感じられるのは大名のような身分の高い武士の姿ではない。心に秘めた志を持った野武士だろうか。 |


| 分布 | 北海道,本州 |
| 年間の発生回数 | 夏1化 |
| 食草等 | シラカンバ・ハルニレなど |
| 成虫の出現時期 | 7-9月・越冬して春 |
| 越冬態 | 成虫 |