解説 |
ミスジチョウの仲間では最も寒冷地に生息する種で,群生する場合も多い。北関東や東北では,産地は局地的になる。林縁の日当たりの良い場所,渓谷の露岩地,湿地などに生息する。白帯の発達の度合いや幅が産地によって異なり,いくつかの亜種に分けられている。ホシミスジと同様にシモツケ類が食樹だが,本州では普通ホシミスジよりも高地に分布している。両種が混生する場所では,一般に本種の方がやや早く発生する。花をよく訪れるが,路上で吸水したり動物の排せつ物などから吸汁したりする性質も強い。コミスジ属(Neptis)で,後翅の白帯が1本なのは本種だけ。この仲間は英語では Sailor または Glider と呼ばれる。後者は,あまり羽ばたかない飛び方に由来する名だ。 |
分布 | 北海道,本州(関東・中部) |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | シモツケなどのバラ科シモツケ属 |
成虫の出現時期 | 6-8月 |
越冬態 | 幼虫 |