解説
関東ではどちらかといえば山地のチョウで生息地は局地的だが,西日本では平地の住宅地にもいる。普通に考えればまったく逆の状態で,チョウの分布は気候や食草の自然分布だけでは説明できない。中部・関東地方では年1回の発生だが,西日本では2~3回発生する。シモツケ類は崖地や石灰岩地などに生える植物で,そういう場所が本来の生息地であったらしい。住宅地には,ユキヤナギの植栽にともなって分布を拡大したという可能性を指摘する人もいる。コミスジ属(Neptis)の中では,フタスジチョウとともに訪花習性が強い。中部山地では同じユキヤナギの木の周りでフタスジチョウと戯れていることもあり,人工的に両種の種間雑種も作られている。科学園では古い記録があるが,現存しないと考えられる。
戻る
科学園チョウ一覧へ
ホシミスジ
Neptis pryeri Butler
成虫
成虫 成虫
成虫 成虫
若齢幼虫 蛹殻
食樹:コデマリ 食樹:ユキヤナギ

生息地
キャッチフレーズ
不可解な分布
分布 本州,四国,九州
年間の発生回数 夏1化
食草等 ユキヤナギなどのバラ科シモツケ属
成虫の出現時期 6-8月
越冬態 幼虫