解説
キマダラモドキ,クロヒカゲモドキ,ヒョウモンモドキ,コヒョウモンモドキ,ウスイロヒョウモンモドキ。種名に“モドキ”がつく種には,なぜかレッドデータリストに掲げられた稀少な種が多い。本種コヒョウモンモドキは,本州中部の標高1000~2000mの山地に分布し,林間草地や採草地周辺などに生息する。クガイソウやオカトラノオなどの花を訪れるが,獣糞や動物の死体などにも集まり湿地に群れることも多い。栃木県の奥日光が分布の東限だが,ここでは絶滅したとされ,その原因はシカによる食草の食害であると推定されている。その他にも失われた産地は多く,このままではヒョウモンモドキの二の舞になってしまう可能性もある。
コヒョウモンモドキ
Melitaea ambigna Ménétriès
成虫
成虫 成虫
食草:クガイソウ 生息地
キャッチフレーズ
田舎の自然を飛ぶ
分布 本州(関東・中部)
年間の発生回数 夏1化
食草等 クガイソウ
成虫の出現時期 7-8月
越冬態 幼虫
レッドリスト 絶滅危惧IB類(EN)
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