
| 解説 |
| 学名のio(イオ)は,ギリシャ神話のゼウスの恋人の名。和名の由来にもなっている翅表の目玉模様は,彼女が落とした涙の跡だという。日本産の亜種名はgeisha。夏の高原を代表するチョウで,澄んだ青空の下に咲いたマツムシソウの花が良く似合う。様々な花を訪れるが,路上にとまる姿を見ることも多い。越冬後の春には,日当たりの良い山道でフキノトウに来ているのに出会うこともある。食草の一つであるカラハナソウは,ビールの苦みづけに使われるホップの野生種(変種)。ホップ(セイヨウカラハナソウ)自体も食草になるが,クジャクチョウは樹液に来ることはあまりなく,アルコールはそれほどお好きではないようだ。高標高地では1化になる。 |

| 分布 | 北海道,本州 |
| 年間の発生回数 | 2化 |
| 食草等 | イラクサ・カラハナソウ |
| 成虫の出現時期 | 6-9月・越冬後4-5月 |
| 越冬態 | 成虫 |