
| 解説 |
| ミスジチョウの仲間の英名はSailor。黒地に白のストライプが,水兵のセーラー服を連想させたのだろう。本種の幼虫はカエデの枯葉を糸で固定し,その上で越冬する。冬枯れの梢で,落ちていない葉はよく目立つのだが,鳥などの標的にはならないのだろうか。春に新葉を展開したばかりのカエデの枝にいる幼虫は,緑色の線模様になり目立ちにくい。成虫は花には来ないが,路上におりて吸水する性質は強い。渓谷の上流から,風に乗ってシカの声が聞こえてくる。滑りやすい足もとを気にしながら,そっと近づく人間の気配を感じて飛び立った彼は,滝の飛沫で出来た虹の輪をくぐり抜けて,高空へと消えていった。科学園記録種。 |

| 分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
| 年間の発生回数 | 夏1化 |
| 食草等 | カエデ類 |
| 成虫の出現時期 | 6-7月 |
| 越冬態 | 幼虫 |