解説 |
大型のヒョウモンチョウ類のほとんどは,暖地では6~7月に羽化してしばらく活動するが,盛夏には夏眠するため姿を見なくなることが多い。晩夏~秋にはまた活動を再開する。ほとんどの種がスミレ類を食草としているが,卵を食草に直接産まない種が多い。本種も食草の付近の他物(コケ,落ち葉,他の草など)に,卵を乱雑に産み付ける。純粋な草原というよりも疎林に多い。羽化後はリョウブやオカトラノオなど,夏眠後の秋にはソバなどの花を好んで訪れる。近縁種のウラギンスジヒョウモンと異なり,場所によっては増えているという指摘もある。しかし,平地の近くでは環境は大きく変わっていないのに,近年見られなくなった場所もあるため,様々な場所での経年調査が必要だ。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | スミレ類 |
成虫の出現時期 | 6月・越夏後の秋 |
越冬態 | 卵・幼虫 |