解説 |
関東・中部地方のチョウに含めることにはちょっと躊躇がある。インドからオーストラリア,サモア,フィジーにかけての熱帯に広く分布し,琉球列島や小笠原では夏から秋にはかなり普通に見られる。しかし,これらの地域でも春季にはほとんど見られない年もあり,継続して日本に定着しているかどうかは微妙。迷チョウとしての記録は九州から北海道まで各地にある。花をよく訪れ,雄は山頂や木の枝などで占有行動をとる。雄の斑紋には地域による差はあまりないが,雌では地理的変異が著しく,台湾産,フィリピン産,パラオ諸島産,大陸産などが区別されるため,日本に飛来した個体の出発地がある程度推定できる。しかしいくつかの産地の特徴をあわせ持った個体もある。科学園では2012年に1回だけ記録された。 |
分布 | 小笠原,南西諸島など(迷チョウ) |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | サツマイモなど |
成虫の出現時期 | 夏〜秋 |
越冬態 |