解説
ごく近年減少が顕著になってきた種。2007年発表の全国版レッドデータリスト(3次リスト)で準絶滅危惧にランクされ,さらに2012年の4次リストでは絶滅危惧II類にまで格上げされた。大形ヒョウモン類では,オオウラギンヒョウモンに次ぐ絶滅危惧種。よく似たオオウラギンスジヒョウモンよりも本来の分布は広く,沖縄を除く全都道府県から記録されている。草原的な環境を好み,採草地,牧場,線路沿いの土手や田畑の畔,休耕地などに生息する。オオウラギンスジヒョウモンとは斑紋にもいくつかの相違点があるが,本種の方が前翅端の突出が弱く翅形が丸味を帯びることも区別点となる。この種に限らずヒョウモンチョウの仲間には,訪花習性が特に強いものが多い。
ウラギンスジヒョウモン
Argyronome laodice (Pallas)
成虫
成虫 成虫の集団
成虫の集団 食草:スミレ
食草:タチツボスミレ 生息地
キャッチフレーズ
ついに絶滅危惧種入り
分布 北海道,本州,四国,九州
年間の発生回数 夏1化
食草等 スミレ類
成虫の出現時期 7月・越夏後の秋
越冬態 卵・幼虫
レッドリスト 絶滅危惧II類(VU)
戻る