分布 | 北海道,本州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | ノガリヤス類などのイネ科やスゲ類などのカヤツリグサ科 |
成虫の出現時期 | 8-9月 |
越冬態 | 幼虫 |
レッドリスト | 本州亜種/準絶滅危惧(NT) |
解説 |
クモマベニヒカゲよりやや遅れて8月ごろに発生する。このチョウの発生ピークがすぎれば,高山の夏の終わりが近い。去りゆく季節を惜しむかのように,多くの花を訪れて吸蜜する。吸汁する性質も強く,汗がしみこんだザックなどにもやってくる。地理的変異が著しく,かつては山ごとに異なった亜種名がつけられたこともあるが,現在では一般に北海道亜種と本州亜種に区別される。標高が低い産地の方が,発生時期が遅れる傾向がある。通常1年で世代を完了するが,2年を要する個体が混在する場所もある。一般に高山チョウと呼ばれる種の中では分布も広く個体数も多いため,他種ほど珍重されないが,黒と紅の絶妙な配色からは魔性が感じられるような気がする。 |