ヒメヒカゲ
Coenonympha oedippus (Fabricius)
キャッチフレーズ
本州西部亜種成虫 本州中部亜種成虫
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本州西部亜種成虫 本州西部亜種成虫 本州中部亜種成虫 本州中部亜種成虫
食草:ヒカゲスゲ 本州西部亜種生息地 本州中部亜種生息地 本州中部亜種生息地
草原の開発に追われて・・・
分布 本州(中部以西)
年間の発生回数 夏1化
食草等 ヒカゲスゲ・ショウジョウスゲなどのカヤツリグサ科やイネ科
成虫の出現時期 6-8月
越冬態 幼虫
レッドリスト 本州中部亜種(長野県・群馬県亜種)/絶滅危惧IA類(CR)
本州西部亜種(本州中部・近畿・中国地方亜種)/絶滅危惧IB類(EN)
解説
眼状紋(目玉模様)の数は同じ産地でも個体によってずいぶん違っていて,後翅だけに3対程度あるだけものから,前後翅あわせて10対くらいある個体まで様々。一般に雌の方が眼状紋の数が多い。乾いた草原にも湿った草原にも生息するが,埋め立てやゴルフ場化などの開発が原因で絶滅した産地も多く,中部地方で確実に見られる場所はもうほとんど残されていない。花を訪れることはまれで,緩やかに飛んで草上によく止まる。よく止まるわりには敏感で,近づこうとするとすぐにまた飛び立ってしまう。ヒトの汗もよく吸いに来るが,そんな時には追い払ってもなかなか逃げないのはちょっとシャクに障る。真夏の陽射しの下で草上に止まったヒメヒカゲの裏面は,やや金色がかって見える。局地的ながら,群馬県西部から長野県,東海地方,近畿・中国地方に記録があるが,山梨県からまったく知られていないのは不思議である。群馬・長野の本州中部亜種と,東海地方以西の本州西部亜種に分けられている。
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