解説 |
日本に土着する240種余りのチョウのうち,野外でススキを主な食草としているのは約30種。イチモンジセセリのように広く分布する種もあるが,キマダラモドキやクロヒカゲモドキのように分布が限られる種もある。ススキはどこにでも生えているのに・・・。キマダラモドキは,カシワやクヌギなど疎林,耕作地の周辺,湿地林など,かなり多様な環境に生息していて,特殊な環境を必要としているわけでもない。何が昆虫の分布を決めるのかを見極めることは,かなり難しい。木の幹や枝などによく止まり樹液に集まるが,通常花には来ない。中部地方ではまだ個体数が多い場所もあるが,農耕地の周辺などではかなり減少しているようだ。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | ススキなどのイネ科やカサスゲなどのカヤツリグサ科 |
成虫の出現時期 | 7-8月 |
越冬態 | 幼虫 |
レッドリスト | 準絶滅危惧(NT) |