解説 |
ジャノメチョウの仲間の翅にある眼状紋(目玉模様)は,裏面からみた場合,たいていは後翅でその数が多く,前翅では1~2個,せいぜい3個ほどである種が多い。ウラジャノメでは前翅に明瞭な眼状紋が5個程度ある個体が多く,後翅と合わせると片側に11個くらいになる。南西諸島にすむシロオビヒカゲがやはり11~12個程度の眼状紋を持つが,この種ではかなり変形していて明瞭な目玉状の紋ではないので,ウラジャノメは日本産のチョウで最も多くの目玉を持つ種と言えるかもしれない。眼状紋の内側を白い帯が縁どり,渋い美しさを見せる。ツマジロウラジャノメよりもやや標高が高い場所に多く,落葉樹林や樹木を交えた草地などにすむ。緩やかに,草木の間を縫うように飛ぶ。 |
分布 | 北海道,本州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | ヒカゲスゲなどのカヤツリグサ科やイネ科 |
成虫の出現時期 | 6-8月 |
越冬態 | 幼虫 |