解説 |
日本では本州の西半分と四国,九州に分布している。対馬産は朝鮮半島や中国大陸と同じ亜種で,それ以外の日本産とは別亜種とされる。明るい湿地や,河川の堤防などに生息するが産地は局地的。南九州などではまだ個体数は多いが,全国的に衰亡が著しい種の一つで,分布東限の神奈川県では1970年代までに絶滅したと考えられる。ヒメウラナミジャノメと混生することもあるが,本種では後翅の目玉模様の数が,裏面で3個,表面で1個であることで容易に区別できる。2化目の成虫は,1化目に比べてかなり小型になる。 |
分布 | 本州,四国,九州,対馬 |
年間の発生回数 | 1-2化 |
食草等 | シナダレスズメガヤ・カゼクサなどのイネ科 |
成虫の出現時期 | 6-7月,8-9月 |
越冬態 | 幼虫 |
レッドリスト | 本州亜種(日本本土亜種)/絶滅危惧II類(VU) |