| 解説 |
| ミヤマカラスアゲハは平地ではひじょうに少ないが,カラスアゲハはまだ郊外の住宅地などでも見ることができる。クロアゲハとは一線を画した青光りするアゲハを都市部で見かけると,ちょっと嬉しい。湿地で吸水しているのにも良く出会うが,林道では車に轢かれてしまうこともあり,いたましい光景を見ることもある。特に夏型は,ミヤマカラスアゲハとよく似ているので注意が必要。日本産は3つの亜種に区分されており,トカラ列島に産するものと,伊豆諸島の南部(三宅島,御蔵島,八丈島等)に産するものは,本土産とは別亜種とされる。琉球列島産も同種と考えられていたこともあるが,現在では奄美諸島と沖縄諸島のものは別種オキナワカラスアゲハ,八重山諸島のものは別種ヤエヤマカラスアゲハとして区別されている。科学園記録種。 |
| 分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
| 年間の発生回数 | 2化 |
| 食草等 | コクサギ・カラスザンショウなどのミカン科 |
| 成虫の発生時期 | 5月,7-8月 |
| 越冬態 | 蛹 |

