
| 解説 |
| クロアゲハよりも翅の幅が狭く,ジャコウアゲハにも似るが体に赤い模様はない。クロアゲハやオナガアゲハでは,後翅の前縁に白い紋があるのが雄。主要な食樹であるコクサギは湿った環境に生えるため,このチョウも川などの近くに多い。この仲間のアゲハでは飛び方は緩やか。クロアゲハよりもやや寒冷な場所にも適応しているようで,山間地では本種の方が多い。アゲハチョウ科の幼虫は,刺激を受けると前胸から臭角と呼ばれる突起を突出させて,特有な強いにおいを発する。外敵に対する防衛手段と考えられているが,臭角の色は種によって決まっている。科学園記録種。 |
| 分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
| 年間の発生回数 | 2化 |
| 食草等 | コクサギなどのミカン科 |
| 成虫の発生時期 | 5月,7-8月 |
| 越冬態 | 蛹 |
