解説 |
日本には25種の“ゼフィルス”と呼ばれるシジミチョウがいる。ゼフィルスは,ギリシャ神話のZephyros(ゼヒュロス)という西風の女神の名からきている。このミズイロオナガシジミは一番普通で,平地にも山地にも広く分布している。一般には夕刻に活発に活動するようだが,雑木林の梢に朝陽が当たり始めたばかりの時刻に,無数の成虫が飛び交うのに出会ったことがある。北日本では場所によって,裏面の黒い帯模様が太く発達した個体が高い率で出現するが,関東地方では黒帯の幅が狭い個体が普通。成虫は樹液に来ることがあるが,花を訪れることはまずない。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | コナラ・クヌギなどのブナ科コナラ属 |
成虫の出現時期 | 6-7月 |
越冬態 | 卵 |