解説 |
卵の形と色が特徴的。皿の上に半球を乗せたような卵は,産卵直後は紅赤色を呈するが,この色は時間がたつとあせてゆき,冬には薄い赤から灰褐色になってしまう。蛹は腹部が大きくふくらんだダルマ型。成虫の翅の裏面は羽化直後は少し青みがかかったような白色だが,すぐにすれて汚れてしまうのが難点。後翅表面が一様に黒色となる型は四国で多く見られるため,かつては地理的変異と考えられたが,四国以外の地域でもこのような型は出現する。ゼフィルスの中では一番早く,関東の平地では5月下旬に出現する。イボタノキの花が咲いたら,虫好き達のお待ちかねの季節の幕開けだ。成虫の活動は,午後3時ごろに最も活発になる。雑木林の近くにあるクリの花もポイント。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 夏1化 |
食草等 | イボタノキ・ミヤマイボタなどのモクセイ科 |
成虫の出現時期 | 5-6月 |
越冬態 | 卵 |