

| 解説 |
| 関東・中部地方に分布する150種余りのチョウのうち,春に1回だけ成虫が出現するのは8種ほど。ツマキチョウは,サクラの咲くころに現れて,小川の縁,田畑の周辺,住宅地の空き地などを春の陽をいっぱいに浴びてこきざみに飛ぶ。草むらに寝転んでうたたねする傍らに,ツマキチョウが飛ぶ平凡な春が,いつの時代になってもやってきて欲しいと思うのも,また平凡な望みだろう。カギ状の前翅端の形態や斑紋が特異で,日本に似た種はいない。東京都内などでは近年個体数が増加しているように思われるが,出現期が短いので見逃がしてしまわないようにご注意。科学園記録種。 |
| 分布 | 北海道,本州,四国,九州(屋久島・種子島を含む) |
| 年間の発生回数 | 春1化 |
| 食草等 | タネツケバナなどのアブラナ科 |
| 成虫の出現時期 | 4-5月 |
| 越冬態 | 蛹 |