解説 |
よく似たスジグロシロチョウよりも一回り小さく,より白っぽくみえる。スジグロシロチョウは草原にも森林にも広くすんでいるが,ヤマトスジグロシロチョウは森の中にはあまり入らず,開けた場所を好む。雄だけにある匂い袋(香嚢)を備えた特殊な鱗粉(発香鱗)の形が両種で異なっていて,種を同定する際のよい特徴になる。しかし,この仲間の分類は難しく,日本国内でもまだ完全な結論が出たとは言えない。関東では山地に多く平地にはまれ。モンシロチョウやスジグロシロチョウの仲間は英語で“white (butterfly)”と呼ばれる。アゲハチョウ科と同様に,シロチョウ科にも蛹で越冬する種が多い。幼虫や成虫で越冬する種もあるが,日本産では卵越冬のシロチョウは知られていない。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | ハタザオ属などのアブラナ科 |
成虫の出現時期 | 4-9月 |
越冬態 | 蛹 |