
| 解説 |
| 夏に郊外の小学校の教室の窓でバタバタしていて,「蛾だ,蛾だ」とみんなに言われているのは,このナミヒカゲかサトキマダラヒカゲだろう。雑木林ではカブトムシと一緒に樹液に来ていることも多く,落ちた果実にも良く集まる。平地にも山地にも普通だが,全国的には近縁のクロヒカゲよりも分布は狭く,またクロヒカゲと異なり,原生林のような環境やスギ植林には少ない。両種が混生する場所では,1化目の発生は本種がかなり遅れる。飛び方は一般に本種の方が素早く,クロヒカゲとは地色と裏面の斑紋などが異なる。日本列島の特産種。科学園記録種。 |

| 分布 | 本州,四国,九州 |
| 年間の発生回数 | 2化 |
| 食草等 | マダケ・アズマネザサなどのササ類 |
| 成虫の出現時期 | 6-7月,8-9月 |
| 越冬態 | 幼虫 |