FWDB top

小川ブナ保護林
沿革

  • 茨城県北部、関東森林管理局茨城森林管理署和尚山国有林にあります。
  • 周囲はなだらかな丘陵地で、古くから放牧や火入れ、落葉かきなど人為的な撹乱があったと考えられていますが、2022年現在で過去100年近くは人為的な撹乱はありません。
  • コナラ、ブナ、イヌブナを中心に、シデ類、カエデ類など多数の樹種が生育する成熟した落葉広葉樹林が形成されています。
  • 1969年から、林野庁関東森林管理局の保護林に指定されました。
  • 1987年に、保護林の中央部に森林の長期的な動態などを調査する小川試験地(6ha)が設置されました。
  • 2004年から、環境省のモニタリングサイト1000に登録されました。
データ期間

項目
日降水量*
日流出量
日水温**
出典〵観測地点
露場
(主雨量計)
本流量水堰
堰の60m上流
1 2000.08-2007.09 2000.08-2007.09 2000.07-2006.03
*冬季(12月〜3月)の日降水量は原則として欠測であるが、各月の最終日にアメダス花園(茨城県北茨城市)の降水量から回帰式で推定した月降水量を掲載する。
**渓流水温については、出典1では月ごとの値(平均、最高、最低)のみ記載しているが、本データベースには、日ごとの平均、最高、最低を掲載する。

出典
  1. 阿部俊夫・藤枝基久・壁谷直記・久保田多余子・野口宏典・清水晃・坪山良夫・野口正二(2011)小川群落保護林における水文観測報告(2000年8月〜2007年9月),森林総合研究所研究報告,10(4),291-317.
試験地諸元

所在地 茨城県北茨城市関本町小川 流域地形図
水系 鮫川水系四時川支流
緯度 北緯36° 56'
経度 東経140° 35'
標高 (m) 610 - 660

本流
流域面積 (ha) 58.4
標高 (m) 588〜724
地質 変成岩を主体とし、一部に花崗岩の岩脈を交える
土壌 褐色森林土、一部に黒色土
植生 落葉広葉樹天然林(コナラ、ブナ、イヌブナ、シデ類、カエデ類)
平均気温 (゚C) 10.7***
年降水量 (mm) 1603.8〜2327.4
***Mizoguchi et al. (2002)

現地の様子

量水堰 主雨量計
それぞれの写真をクリックすると、より大きな画像をご覧になれます。

連絡先

(国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 森林研究部門
森林防災研究領域長 阿部俊夫